経済的DVは、パートナーからの支配と制限の形で現れ、金銭的な束縛を行う悪質な行為です。
この記事では、旦那(夫)がなぜ経済的DVを行うのか心理と理由に焦点を当て、合法的に行える仕返しの方法を紹介します。
なぜ、経済的DVをするのか?夫・旦那の心理と理由
返しを実行する前に、そもそもなぜ経済的DVをするのか理解しておくことが大切です。
一刻も早く怒る気持ちを収めていただきたいですが、現状を理解して落ち着いてから仕返しに臨まないと、アナタが悪い立場になってしまいかねません。
それでも早く仕返し方法を見たい方は、ココから下に飛んでください。
モラルハラスメント
経済的DVはモラルハラスメント(モラハラ)と密接に関連しており、相手に対する愛情よりも自分の権力を確立したいという心理から来るものです。
- 収入があるのに、生活費を渡さない。
- 明らかに足りない金額の生活費しか渡さない。
- 身勝手な理由(嗜好品の購入やギャンブル)で借金や浪費を繰り返す。
旦那(夫)さんが経済的な面でパートナーを支配することで、パートナーを精神的にも依存させることで主導権を握ろうとしています。
相手をコントロールしようとする欲求を満たすために「お金で支配」という手段をとるわけです。
相手の自尊心を傷つけたい
生活費を極端に制限する行為は経済的DVの一例です。
日常生活に必要な物資を購入する自由さえも奪うことによって、パートナーは個人の自尊心や自立心が著しく損なわれます。
制限された予算の中で生活を送ることは、結果として自分の決断を下す能力まで疑うようになってしまい不健全です。
ただちに改善の道を選ぶようにしましょう。
相手をコントロールしたい
経済的DVの中には、労働に対して過度の制限や条件を突き付けたり、許可しないケースがあります。
これは相手の経済的自立を奪うためのものであり、自分から離れることを恐れているからです。
お金に関する暴言を吐くことも厭わないため、被害者は精神的苦痛を受けることもあります。
これは自己の価値を疑わせ、経済的な状況を改善しようとする動機を削ぐことが目的です。
社会的に孤立させることで正常な判断ができなくなるので、強いメンタルを持つことが肝心です。
合法的に、経済的DVをしてくる旦那・夫を懲らしめる仕返しの方法
経済的DVに対する仕返しは、タダで今すぐできる仕返しやコストをかけてゴリゴリにやる方法があります。
仕返しの下準備として、まずは証拠を集めておく必要があります。
- 預金通帳
- 生活費の領収書と、家計簿
- 借金の契約書や督促状
- 旦那(夫)の給料証明書
- クレジットカードの利用明細
- お金に関する会話の録音データ
これらの客観的な証拠を、数字として出すことで有効な手段をとれるようになります。
婚姻費用分担請求
婚姻費用分担請求は家裁で簡単に出来ます。
— タ ソ‐カ (@BB3000_TANKA) July 1, 2021
別居中の相手が生活費を支払ってくれない場合は、「婚姻費用分担請求」を検討しましょう。
婚姻費用分担請求とは、配偶者が生活費や子供の養育費を請求するための法的手続きのことです。
法律で定められた夫婦の相互扶助義務に基づき、適切な生活水準を維持するための費用を分担することを目的としています。
- 準備:自分の収入や支出を正確に把握し、正確な数字となるデータをまとめておく。
- 家庭裁判所への申立て:家庭裁判所に婚姻費用分担請求の申立てを行う。申立書には、収入や支出の詳細、別居の理由などを記載します。
具体的な申立て内容:「夫が生活費を一切渡さないため、日常生活の維持が困難です。婚姻費用として月額10万円の支払いを求めます。」 - 調停:申立てが受理されると、家庭裁判所で調停を開始。調停委員が間に入って夫婦双方の意見を聞きながら、合意に達するよう話し合いを進めます。
- 審判:調停が不成立の場合、家庭裁判所の審判によって婚姻費用の額が決定。この審判は法的拘束力があり、相手が支払いを拒否する場合でも強制執行が可能です。
アナタひとりで太刀打ちできないようであれば、外部機関を味方にするだけでも有利な立場になれます。
離婚・別居する
勇気と決断が必要な手段ではありますが、旦那(夫)を変えられないアナタが取るべき最終手段です。
別々の生活を送ることで経済的DVから脱出し、旦那(夫)の生活態度を改めるキッカケになることでしょう。
仕返しをせず、経済的DVをしてくる旦那・夫を対処する方法
ここまで紹介してきましたが、法的措置や物理手段を用いるのも何かと労力がかかってしまいます。
そこで、上記以外にもできる仕返し以外の対処法をお伝えしましょう。
DV相談ナビで無料相談する
男女共同参画局には、DV相談ナビという電話相談窓口で具体的な相談をしましょう。
経済的DVに対して一概に言える対処法は婚姻費用分担請求のみなので、アナタの生活に寄り添ったアドバイスを求めることができます。
しかし、このときでも相談員に具体的な証拠を伝える必要があるため、自身の環境を数字で表しておきましょう。
起業する
女性の起業は背景がいろいろ。
— 鈴木まゆ子 税理士・税務ライター (@mayu_suzu8) October 4, 2021
「小遣いが欲しい」だけじゃない。
「子どもが小さい」
「身体が弱い」
「旦那の経済的DVがひどいからパートにすらいけない」
「ただ事務作業するより自由に働きたい」
というのもあるわけ。
インボイスは彼女たちの自立をつぶす可能性もあるわけよ。
外部で働く環境が整っていない場合、起業することで経済的自立を達成することもできます。
パソコン・スマホ1台あれば、自宅でできる小さな事業で小遣い稼ぎから始めることは可能です。
- webライター
- ハンドメイド
- クラウドソーシングサイト
- オンライン家庭教師
- アフィリエイト
- YouTube
- プログラミング
- せどり
小さな種銭を再投資することで大きな利益を残すことができれば、経済的DVのサイクルを断ち切る突破口になります。
無関心を貫く
経済的DVを行うパートナーに対して最も効果的な対抗策の一つは、無関心を貫くことです。
相手の行動に反応しないことで自分に効果が無いことを示すことができます。
相手の支配から徐々に距離を置くことは、自己の精神的な平和を守るための第一歩です。
会話を避ける
会話を避けることは、自身を保護する一つの方法です。
経済的DVがエスカレートする可能性がある状況では不必要な対立を避け、自己を守るために会話を控えることが賢明です。
会話を避けることで相手に対する依存度を減らし、自立への道を模索する時間を確保することができます。
まとめ:経済的DVへの仕返しは「婚姻費用分担請求」が一番
経済的DVを乗り越えて新たな人生を歩み始めるためには、時には離婚や別居が効果的な解決策となることがあります。
自分自身や子どもたちの幸福と安全のためにも、まずは不健全な関係から抜け出してから行動することが大事です。
自分自身の幸せを最優先に考え、サポートが必要な場合は公的機関や専門家の助けを求めましょう。
コメント