マニピュレーターがいる環境ではストレスが溜まりがちで、その影響は私たちの仕事や日常生活に及ぶこともあります。
この記事では、人を操る能力が長けているマニピュレーターについて心理的に分析し、適切な仕返しを紹介します。
マニピュレーターの心理
マニピュレーターは一見すると魅力的で信頼できる人物のように振る舞いますが、その実態は自己中心的で操ることに長けています。
彼らは「羊の皮をかぶったオオカミ」と例えられることが多く、表面上は優しく理解ある姿を見せつつも他人を利用することしか考えていません。
自己の利益を追求するためには手段を選ばないため、優秀である人は「利用価値がある」と認識して意図的に操ろうとします。
そうした計算高いマニュピュレーターに仕返しするためには、どのような心理作用があるか理解することが重要です。
戦略的な接近
ほんとこういう罪悪感煽って操作する系見ると腹立つんですよ…
— ひとぴ@アーシンガー🔌 (@hitopicchi322) February 13, 2023
マニピュレーター的なの。
羊の皮を被る狼🐺
マニピュレーターは、最初こそ友好的で協力的な態度を示すことがあります。
最初の印象は兄貴肌(姉貴肌)すら感じるかもしれませんが、これは相手から情報や利用価値を引き出すためです。
そして、慣れてくる頃に罪悪感や羞恥心に漬け込んでくるとこで、相手に不安定さや依存感情を植え付けるまでがセットになっています。
こんな言い方をしてくる人は、マニピュレーター
職場での場面
- 上司が部下に「君のミスで私がどれだけ迷惑を被ったか分かっているのか」と責める。
- 同僚が「あなたのせいで私が残業することになった」と嘆く。
- 先輩が後輩に「君のために私がこんなに頑張っているのに、感謝の気持ちはないのか」と言う。
家庭での場面
- 親が子供に「こんなに苦労して育てたのに、あなたは私の気持ちを考えてくれない」と訴える。
- 配偶者が「私があなたのためにここまでしているのに、あなたは何もしてくれない」と非難する。
- 兄姉が「私が我慢しているから、あなたが好きなことができるんだよ」と主張する。
友人関係での場面
- 友人が「あなたのために時間を作ったのに、こんな扱いを受けるなんて」と不満を漏らす。
- グループ内で「みんなが協力的なのに、あなただけが非協力的だ」と批判する。
- 「あなたのせいで私の評判が下がった」と責任転嫁する。
このような戦略的アプローチは、自分への依存度を高めようとするためであり、親密さがあるほど有効です。
カマをかけられた当人は「こんな良い人を裏切りたくない…!」という良心が芽生えてしまい、そこを利用されるわけです。
支配欲による自己中心的思考
人を支配したがるマニピュレーターの特徴
— 中村りん|ナルシスト対策解説者 (@RinNakamura999) September 2, 2022
・話の半分以上嘘
・はぐらかす/とぼける/忘れたふり
・話の全体を話さない
・事実を捻じ曲げ、捏造
・タゲを孤立させようとする
・親切な人を装い、情報収集
・皮肉でじわじわと自尊心を傷つける
・味方のふりして実は敵
・さりげなく罪悪感を感じさせる
マニピュレーターの最も顕著な特徴は、他者をコントロールしたいという強い欲求です。
彼らにとって、人間関係は常に勝ち負けの構図であり、自分が勝者でなければ満足しません。
例えば、会話をしていくなかで、自分の意見を押し通すことや相手の行動を細かく指示することがあります。
これは「自分さえよければ良い」という自己中心な考え方が強く、行動の根幹が見える場面でしょう。
しかし、皮肉なことに、この強い支配欲は深い自己不安の裏返しであり承認欲求によって駆り立てられている場合もあります。
他責思考
【マニピュレーター】
— じゅり🪽銀座ドライヘッドスパ (@jurimegami) September 15, 2023
正に全てにおいて当てはまる。
こんな言葉があったんだ。
最初は優しい。だが徐々に操り支配してきて、人格否定で潰しにかかる。なにより自己愛、自信がなく自分への劣等感を他責する。
本人に大きな闇と課題があるのは明確だった為、縁切りした。
マニピュレーターは、自分に都合の良い解釈を行い、現実から目を背けることが多々あります。
「あの人は一度約束を破ったから、絶対に信用できない」とか「自分の言うことを聞かない人は全て敵だ」といった二分法的思考や過度の一般化などが顕著です。
一見、筋が通った意思表示にも感じても、実態としては自己都合の歪んだ解釈。
このような思考パターンは、自分の言動を正当化して他人を操作する口実として利用します。
なので、マニピュレーターは自分の欠点や失敗を認めることはありません。
「仕事でミスをしたのは、適切な情報を与えてくれなかったからだ」と、都合の良い理由で正当化したりします。
マニピュレーターへの仕返し
マニピュレーターに対して仕返しは、基本的に周囲を巻き込んで自己防衛をすることが有効です。
ここでは、マニピュレーターの弱点を活用した仕返しについて、解説します。
めちゃくちゃ褒める
マニピュレーターの最大の弱点は、脆弱な自尊心です。
この特性を逆手に取ることで、彼らの行動を抑制できる可能性があります。
例えば、手軽な仕返しとして有効手段として、人前で明らかに誇張された賞賛を繰り返しましょう。
こうした発言の意図としては、周囲から良く思われている自己イメージを固着させることであり、簡単に言うとプレッシャー作戦です。
日頃から『慕われている自分』という仮面を被り続けるために、良い人を演じ続けるようになります。
そこで、期待外れな言動をしてきた時に「えっ…なんでそんなこと言うんですか?」とショックを与えることで反撃できるようになります。
めちゃくちゃ深掘る
マニピュレーターの多くは、即時的な満足や利益を追求するあまり、長期的な結果を考慮することができません。
この短絡的な思考パターンを指摘することで、彼らの行動を牽制することができます。
例えば、マニピュレーターが不適切な要求をしてきた場合、具体的な計画について深堀りをしてみてください。
マニピュレーターに自身の浅はかな思考を露呈させることで、周囲の人々にも短絡的な思考に問題があることを認識させる効果があります。
あくまで、純粋に相手の見解を尋ねるトーンで行いましょう。
みんなで事実確認
マニピュレーターは、人の前で自分の矛盾や不適切な行動を指摘されることを極端に恐れます。
なので、不可解な言動が見受けられたときは、すかさずツッコミを入れていきましょう。
例えば、会議の場面で急な方針転換があったとき、下記のような発言が有効です。
このようにマニピュレーターの発言や行動の一貫性を冷静に確認することで、自己都合の言動を抑制することができます。
アナタ一人における対応だと、揉み消される可能性があるので、必ず周囲の人や目上の人を味方につけてください。
仕返しをせず、対処する方法
ここまで紹介してきましたが、法的措置や物理手段を用いるのも何かと労力がかかってしまいます。
そこで、上記以外にもできる仕返し以外の対処法をお伝えしましょう。
無視して逃げる
マニピュレーターには完全無視で関わらんか、あまりにしつこかった場合は、正論でガチギレしてぐうの音も出ない程口撃してやって『こいつ…一筋縄じゃ支配出来ねぇ…』って思わせるとええよ。自分が支配出来ないと思えば、相手が勝手に距離取るようになるから。
— ちょこぶさ (@chocobusa0221) July 13, 2023
マニピュレーターは、相手の反応を利用して自分の目的を達成しようとするので、ガン無視してみてください。
完全に無視することによって、彼らによる操作の試みを無効化にすることができます。
例えば、マニピュレーターが挑発的な発言をしてきても、それに一切反応せず、通常通りの業務や会話を続けましょう。
反応がまったくないことを知った途端、彼らはその戦略を続ける意味を見出せなくなるので、次第に操作しようとする行為を諦めます。
勝ちを譲って利益をあげる
マニピュレーターは常に「勝ち」にこだわる傾向があるので、望み通り従ってあげましょう。
些細な議論や決定事項で意図的に譲歩し、マニピュレーターに「勝った」と思わせるようコッチが意図的に操作する方法です。
この譲歩により、マニピュレーターは満足感を得て警戒心を緩めたら、伏線は完了。
本当に重要な案件や決定事項において、アナタの意見や提案を受け入れやすくなる可能性が高まります。
短期的には不利に見える状況でも、最終的には大きな利益につながる可能性があることを認識し、長期的な戦略のもと行動することが重要です。
転職活動や異動
マニピュレーターとの直接的な対立を避け、新たな環境に身を置くことが最も効果的な対応策となる場合があります。
転職活動を始めることで、現在の職場環境に縛られない新たな可能性を探ることができます。
これは単なる「逃避」ではなく、自身のキャリアと精神的健康を守るための積極的な行動です。
もしくは、同じ組織内での異動も有効な選択肢です。
新しい部署や役割に移ることで、マニピュレーターとの直接的な接触を減らし、新たな人間関係を構築する機会を得られます。
この方法の利点は、マニピュレーターとの消耗的な対立を避けつつ、自身の成長と発展の機会を確保できることです。
新しい環境では、これまでの経験を活かしつつ、より健全な人間関係と職場環境を構築することを検討しましょう。
まとめ:マニピュレーターへの仕返しは、周囲を味方につけること
マニピュレーターは、化けの皮が剥がされるまでは非常に見極めが難しく、ある程度の関係になってからじゃないと対策ができませんん。
しかし、相手の懐に潜り込んで、周囲に嫌われないための伏線を張り巡らせることにより、仕返しに転ずる準備を備えることはできます。
そのためにも、まずは相手を褒めちぎって信頼性をアピールし、違和感を感じたときはしつこく深堀りして撃退していきましょう。
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